【書評】『葬られたマンガ・アニメ』鉄人社編集部著(鉄人文庫)★★★☆☆
こんにちは、読書大好きLuna*です。
今回はこのブログのメインテーマともいえる、本の紹介をしたいと思います(^▽^)/
~内容紹介~
過激すぎる残酷描写、限度を超えたエロ描写のせいで放送禁止に追い込まれたアニメ、現在の倫理観では差別ととられてしまう作品となってしまった過去の名作など、様々な事情から黒歴史扱いや葬られてしまったマンガやアニメ、ゲームを集め、なぜ封印をされてしまったのかを解説していく一冊です。
記念すべき書評一冊目がこれなのはどうなのか(笑
〜良い点〜
この本の素晴らしい所は、本を開いてすぐのページの部分ですね。
本書には、現在では不適切とみなされる言葉や表現がそのまま掲載してあるページが存在します。(中略)
本書は、過去のマンガやアニメの、どういう表現が問題となって発禁処分・放送禁止となったのかを評する内容のため、オリジナル作品を掲載し引用しています。
当然ながら作者や出版社に特定の思想があったわけではありません。(中略)
差別の歴史と人権意識の変化を伝えることも、本書の使命のひとつと思います。もちろん弊社及び編集部にも差別を助長する意思はありません。
この文章から、日本における差別の歴史に関して追々調べてみたいと思いました。
私自身がこの本を紹介したいと思ったのは、こうした差別に関してと、この後語る宗教上の問題について考えさせられたためです。
この本の中で一つ例をあげると『ポケモンカードゲームGB』におけるカードのエネルギー残量を表す★マークに関してです。
これは敵国イスラエルで用いられていた「ダビデの星」と呼ばれるシンボルに似ていることから、サウジアラビアではこのゲームの発売が禁止され、今でもポケモンに対する風当たりが強いのです。
また手塚治虫先生の『ブラック・ジャック』は医療の発展によってそぐわない表現が出てくるのは、仕方がない部分だとは思います。
〜悪い点〜
ただ『昆虫物語 みなしごハッチ』に関しては誤りがあると思われます。
20代の私が地上波で再放送を何度か見ている為です。知り合いも言っていたので、気のせいではないでしょう。
あとグロ作品として、個人的に『スクール・デイズ』や『エルフェンリート』辺りが入っていなかったのが首を捻りました。
最近の作品だと見ていないのですが『ゴブリンスレイヤー』が騒ぎになっていたかと。
〜総評〜
アニメ・マンガ・ゲームの黒歴史を知りたい! という方におすすめできる一冊です。
内容としては切り口は良かったのですが、調査不足感が多少見受けられるため、評価としては★★★☆☆です。
わざわざここまで読んでくださってありがとうございました。
またね!
※宗教上の問題の部分で☆マークの話を言っているのに、結局評価の部分で使ってしまいました。分かりやすさの方を重視致しました。
申し訳ございません。