【書評】本の力、物語の必要性ーー『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』他★★★★★
こんにちは、最近『匿名ラジオ』リスナになったLuna*です。
一番最新のラジオを聞いて、くだらなすぎて爆笑していました(笑)
【138】ARuFa・恐山の匿名ラジオ「コナンの捜査を効果的に妨害する方法とは?」
では気を取り直して、本日紹介したい本はこちら。
出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと
- 作者: 花田菜々子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2018/04/17
- メディア: 単行本
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去年の話題書だったので、知っている方も多いかとは思います。
かなり奇抜なタイトルですが、中身は最初の印象を裏切る一冊です。
書き出しとしては、著者の花田菜々子さんが簡易宿泊所や銭湯、カプセルホテルを転々としている所から始まります。
なぜそんなことをしているのかといえば、旦那さんと二人で暮らしていくことに限界を覚えた為でした。
結局別居をすることになりながらも、花田さんはヴィレッジヴァンガードの店長を続けます。
そんな中、奇妙な出会い系サイト「X(エックス)」を発見しました。
花田さんはこの「X」のプロフィールに
「変わった本屋の店長をしています。一万冊を超える膨大な記憶データの中から、今のあなたにぴったりな本を1冊選んでおすすめさせていただきます」
と書き込みます。
これが花田さんにとって最初の一歩だったのです。
その後の花田さんに関しては、ぜひ本を読んでみてください。
普段本を読まれない方にもおすすめです。
評価としては★★★★★です!
満点!!
もう一冊おすすめしたい本があります。
こちらも違った方向ですごいタイトルですよね(笑)
今はそんなこともありませんが、人生に対して絶望をしていた期間があったので、そのタイトルに惹かれて本に手を伸ばしました。
この本は、著者の頭木弘樹さんが「絶望の物語」の必要性を感じて、書かれたものです。
あなたは突然、一生治らない難病になってしまったらどうしますか?
たぶん混乱したり、自分がなってしまった原因を思わず考えてしまいますよね。
これから先をどうしたら良いのか。
そんな時にこそ「絶望の物語」が必要になってきますし、そんな時におすすめな本は何かという内容になっています。
かつて私は教養が身につくような本を読みたいと思いつつも、現実逃避の為にライトノベルばかりを読んでいました。
けれどこの本の内容を通じて、そんな過去の自分を肯定することが出来たのです。
こちらの本も★★★★★評価とさせていただきます。
なお頭木弘樹さんの本はまた紹介すると思います。
これらの本を通して私が思ったことは、「本には力がある」ということです。
本とは「人の思いが込められた物」であり、それが時に「人の心を大きく動かす物」だからです。
どちらの本も方向性は異なりますが、その力が強い本です。
「心の栄養」となりそうなこれらの本を読んでいると、人が人として生きていく為の「物語の必要性」を強く感じるばかりです。
ちなみに私はこうして今ブログを書いている訳ですが。
それは読んでいる方に何かを伝えられたらいいなぁ、と思って書いています。
文章力や語彙力もまだまだですが、今後も頑張っていきたいです!
……なんだか決意表明みたいになってしまいました💦
では今回も読んで下さり、ありがとうございましたm(_ _)m
またね!